社会
Human Resources Strategy,Talent development
当社グループでは、人財こそが「宝」であり、企業価値の源泉であると考えています。予測不能なこの大変革の時代を勝ち残り、企業として持続可能な成長を遂げるために、多様な人財一人一人が個の力を高め、その力を最大限に発揮できる環境整備を目指しています。従業員と会社がともに対話を通じて成長できるよう、相互のコミュニケーションを促進し、積極的で主体的な風土を醸成し、創業の精神である「利益追求と社会発展への貢献」を実現していきます。
利益追求と社会発展への貢献という企業価値を実現するため、次の10年を見据えた人財開発戦略を構築しています。従業員全員が「利益と公正」を体現し、働きがいと働きやすさの両方を実感しながら、最前線で新たな価値を創出し続けられる好循環を生み出します。
当社グループでは、中長期的な人財開発にあたり、以下3領域に重点的に取り組んでいます。
変化に柔軟に対応し、新たな価値を創出し続ける人財を育てていくために、従業員一人一人の個の力を高める取り組みを実施しています。従業員に対して成長の道筋を明確に示しながら、挑戦の機会を提供することで、従業員が自ら学び変革を成し遂げられるよう支援しています。
当社グループの成長戦略実現のため、また絶えず変化する市場のニーズに対応すべく、様々な分野における多様な人財の採用を進めています。外部からもグループ経営目線を持った人財を獲得することで、当社グループとしてよりスピード感を持って変革を促進していきます。
経営基幹職対象の新人事制度の導入
~従業員が年代を問わず活躍する「筋肉質な会社」へ~
今年度より当社管理職である経営基幹職を対象にジョブ型を取り入れた新人事制度を導入しました。各人に求める役割を職務定義書により明確にしたうえで、役割の発揮度に応じてメリハリある評価・報酬・昇降格を行います。新人事制度を核に、役職定年制度、再雇用制度と連動させていくサイクルを適切に回すことで、従業員が年代を問わず、期待される役割のもとで活躍している「筋肉質な会社」を目指します。
全社横断の課題解決に取り組む「業績改善分科会」の深化
2020年度に立ち上げた「業績改善分科会」は、ボトムアップで全社横断的な課題解決に取り組む活動です。参加者自らが業績を改善するために必要な社内の課題を見出し、行動していくことは、参加者の視座を上げ、視野を広げることになり、能力を著しく向上させた人財が何人も出てきています。今年度から第2期として、テーマとメンバーを入れ替えるとともに組織上にいくつかの改善を加え、より推進力と機動力のある体制で、当社グループの競争力の向上と変革の基盤構築に取り組みます。
子育て・治療・介護との両立やLGBTQへの取り組みを通じて、多様なスキル・経験・価値観を持つ人財が活躍できる環境づくりに努めています。一人一人が力を最大限に発揮できるよう支援し、それら多様な個の力を結集させることで、組織としての競争力を強化します。
女性のライフプランに応じたキャリア形成支援のさらなる強化に向けた、産休前・職場復帰前面談の実施
産休前及び職場復帰前の女性を対象に、2019年下期より人事部のキャリアコンサルタントと所属上司を交えた面談を実施しています。職場復帰時に、中長期的視点でキャリアプランとライフプランを見つめ直し、上司と働き方や今後目指したい姿についての認識を揃えることで、働きやすい環境の実現と希望するキャリアの構築に役立てるとともに、スムーズな職場復帰を実現しています。
多様な環境下で働く人財のキャリア構築支援
2021年度から、結婚、妊娠、育児、介護、配偶者の転勤、その他会社が認めた理由により退職した従業員の再雇用を可能にする、カムバック制度を導入しています。本制度により、一時的にキャリアの断絶が起きてしまった従業員が、再度キャリアを築く第一歩を支援します。
また、治療や介護との両立やLGBTQへの取り組み等、さらに多くの多様な才能を持った多様な人財が属性に捉われずに尊重され、活躍できる環境整備を推進していきます。
紹介した取り組み以外にも、様々な支援制度を制定しています。
従業員が会社の理念やビジョンに共感し、誇りや働きがいを感じながら働くことができるよう、従業員と会社の信頼関係の一層の強化に取り組んでいます。実施した様々な施策の効果を定期的に評価することで、現状の課題を分析し、継続的な改善を行い、従業員と会社が互いの中長期的な成長を促進しあう関係性を築きます。
エンゲージメントサーベイによる定点観測の実施と改善策への反映
2020年度に開始したエンゲージメントサーベイを通じて、会社と従業員の相互の信頼関係を定期的に評価しています。2021年度は、関西ペイント及び関西ペイント販売所属の従業員2,353名中、2,117名が参加しました(回答率:90%)。今後も、既存施策の効果を定点観測し、企業価値向上の基盤となる双方向の関係を強化し、改善策実施に取り組みます。今年度からは、新たに「文化醸成プロジェクト」を立ち上げました。中長期的な視点から、Greatカンパニーとしての風土を醸成し定着させていくための様々な取り組みを進めていきます。