サステナビリティ労働安全衛生

方針・基本的な考え方

当社グループは、従業員が安全で健康に働けるよう、グローバルで安全衛生管理の強化に取り組んでいます。安全衛生活動を定期的に実施し、一人一人が危険に気づき、仲間同士でも相互注意のできる文化を醸成し、グループ全体の災害を防止していきます。

体制・システム

GSQ部(Global Safety and Quality Promotion Department)を中心として、「人命と健康」を守ることを第一に、火災や流出、事故の防止のために活動を推進しています。

取り組み

GSQ部による海外拠点の工場の安全・品質診断

GSQ部は、国内外グループ会社が一丸となって安全、安定操業の継続に取り組むべく、2021年度はコロナ禍における移動制限の中、リモートでの安全診断のノウハウを確立し活動を進めました。2022年度は、Kansai Helios (スロベニア)、Kansai Altan Boya Sanayi VeTicaret A.S(トルコ)、U.S. Paint Corporation(アメリカ)を訪問し、工場の安全・品質診断を実施しました。安全に関する規制や法律は国によって異なる部分もありますが、「なぜやるのか」という目的は同じです。目的をしっかりと共有し、グループ各社で学びあっていくことについて本社である日本がリードしていきます。中央環境安全衛生診断の機会を活用し、日本が指導するだけでなく、各地域での取り組みの良い点・悪い点を学び合い、各地で実践することで各地のリーダー育成にもつなげていく計画を進めています。

GSQ部による海外拠点の工場の安全・品質診断

リスクアセスメント

関西ペイントグループでは、買収対象企業及び新規事業、設備投資において、環境(Environment)、健康(Health)、安全(Safety)に関するマネジメントシステム の一環としてリスクアセスメントを実施することでリスク低減に取り組んでいます。
関西ペイントグループでは、化学物質を取り扱う各部署主導で、 新規もしくは安全情報(SDS)の変更となった物質について「化学物質リスクアセスメント」を実施し、その取扱い時のリスクを最小化するための活動を行っています。
リスクアセスメントで把握したリスクレベルについては、安全衛生委員会で確認後に取り扱い部署の全従業員を対象に、そのリスクレベルと適用法などを通知し、その対策を周知することで災害の未然防止に努めています。
また、各事業所にて新規の設備、作業、工程や、それらの変更によりリスクに変化が生じた場合には、セーフティーアセスメントを実施することでリスクを見積もり、リスクの低減措置をとることで安全性を確実なものとすることを国内各事業所の規程に則り実施しております。
更に安全性を確実なものとするため、すべての作業と設備の組み合わせによるリスクアセスメントと職場に潜むリスクで想定される労働災害防止対策を行動目標とするKY活動を一緒に実施することで、労働災害防止の相乗効果を狙った取り組みについても開始しています。
従業員の安全と健康の確保は事業者の責務として、中央安全衛生管理者による中央安全環境衛生診断を毎年実施し、現場従業員の意見を聞きながら既存の設備や作業に対して安全衛生対策の導入を計画的に実施しています。