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-8-塗り回数・塗膜厚・塗付量塗膜の耐久性は、塗料の種類、塗装システムなどによって異なりますが、その他の要因、特に塗り回数・塗膜厚(塗付量)が耐久性に影響を及ぼします。鉄道技術研究所で行われた実験から得られた結論は、大変参考になります。さび止塗料の膜厚①塗り回数と乾燥膜厚の間には直線関係があって塗付量から膜厚が推定できる(図6)②さび止塗料は、2回以上塗る必要がある。③塗装回数が違っても、膜厚が同じであれば防錆効果は同じになる。(厚塗り形塗料が利用できる)塗料の塗膜厚と耐久年数の関係最も一般的な油性さび止塗料・長油性フタル酸樹脂塗料システムで塗膜厚が125㎛程度における耐用年数は表4のとおりです。同じく、全世界に多くのネットワークを持つシェル石油が類似仕様で塗膜厚125㎛以上の適正塗り替え周期を表5のように定めています。これから、同じ塗膜厚でも環境によって耐用年数が変わり、塗膜厚は環境によって調整する必要があることがわかります。また、86種の塗装システムを海上にばくろし、塗膜厚と耐用年数の関係をとりますと、図7のようになり、これからは塗膜厚は250㎛以上の塗装系が安定しており、強い腐食環境においての塗膜厚は250㎛以上が必要であることもわかります。さらに、別の報告によれば、種々の環境にばくろした62種の塗料について、塗膜厚と早期劣化の関係を検討しています。これによると、5ミル(125㎛)以下では何らかの欠陥が早く発生する懸念があることがわかります。(図8)表4 環境と耐用年数環境耐用年数(平均塗り替え周期)海岸3.9年工場6.0年田園6.9年山間7.8年鉄道技術研究報告№892表5 各種被塗物の適性塗り替え周期環境被塗物一般環境熱帯・亜熱帯環境塩分を含んだ風にさらされる環境サンドストームにさらされる海辺環境(TemperateClimate)(Tropical or Semi-tropical Climate )(Exposure to Salf-bearing Winds)(Exposure to FrequentSandstorms and MarineAtomosphere)貯蔵タンク側板10~12年8~10年4~6年2~4年天蓋7~10年4~6年3~5年2~4年パイプ・構造物8~10年6~8年3~5年2~4年注)塗装系:ブラスト処理(SSPC SP-6) ~鉛丹/べんがらプライマー×2/アルミニウムペイント×2MANUAL PAINTING AND COATING. DEP 30. 48. 00 10-Gem.注1)JIS K 5621 1種、一般さび止塗料を使用。注2)ミガキ鋼板上で測定図6 塗装回数と乾燥塗膜の関係塗り回数 膜厚(㎛) 10 5 160 80g/m2 40g/m2 20g/m2 100 60

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