KHD-391
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― ―2)塗替塗装既設構造物の塗替に用いる塗装系は、一般外面と内面、高力ボルト継手部と桁端部、裏面吸音板部にそれぞれ分類される。また、各々の塗装系は既設塗装の塗膜の劣化状況により必要とされる下地処理が2種と3種に分類される。表2に示す分類を標準とする。表2:塗替塗装系塗装系適用部位備 考NU-P2コンクリート構造物素地調整2種NU-P3素地調整3種NU-PJ2高力ボルト継手部素地調整2種NU-PJ3素地調整3種NS-P2桁端部など素地調整2種NS-P3素地調整3種NU-D一般内面素地調整3種NS-D3裏面吸音部桁外面素地調整3種3)コンクリート塗装コンクリート構造物の塗装系は表3に示すものを標準とする。表3:コンクリート塗装系塗装系適用部位備 考AS-7コンクリート構造物ポリウレタン樹脂系5-2 施工条件塗装は、原則として下記の場合に行ってはならない。ただし、塗装作業所が屋内で、しかも温度、湿度が調節されているときは、屋外条件に関係なく塗装しても差しつかえないものとする。(1)温度および湿度が表4の条件のとき。(2)降雨、雪および強風のとき。(3)塗膜の乾燥前に降雨、雪や湿度の急変のおそれのあるとき。(4)その他、監督職員が不適当と認めたとき。5-3 素地調整塗装面には、塗装前に「第3章設計」に示す素地調整を行わなければならない。(1)塗装面に付着している塵埃、汚れ、油脂類や粉化塗膜は、ワイヤーブラシ、サンドペーパー、有機溶剤、水拭きなど素地調整4種を行い、塗膜面を清浄すること。 現場溶接、高力ボルト継手部は、素地調整2種によること。表5:新設時の素地調整素地調整種 類方 法防錆程度の参考規格備   考ISOSPSS1種原板の素地調整ブラスト(原板ブラスト)Sa2 1/2Sd2Sh2ブラスト後は直ちにプライマーを塗付する。加工後の部材の素地調整ブラスト(製品ブラスト)Sa2 1/2Sd2Sh2下塗第1層に無機ジンクリッチペイントを用いる場合に適用する。2種加工後の部材の素地調整動力工具St3Pt3プライマーの損傷部と発錆部に適用。下塗第1層に無機ジンクリッチペイントを用いる場合は適用できない。[解 説](1)本要領で取り扱う新設構造物の塗装系は規定した。 従来どおり、新設構造物の塗装は、桁や橋脚の内面と外面、一般部と現場継手部、それぞれに加えて密閉部や胴巻部などの特殊部の分類としている。 一般の外面と内面の塗装に全工場塗装系を採用しているため、現場継手部、特殊部など他の塗装系も全面的に全工場塗装を前提とした構成にしている。なお、一般外面の塗装系は、ライフサイクルコスト(LCC)を考慮して、今回、ポリウレタン樹脂塗料からふっ素樹脂塗料に変更した。AF等、各記号の内容については巻末の参考資料を参照されたい。 なお、前回(平成15年)の要領改訂では、全工場塗装の適用が困難な場合に配慮して従来の塗装系も併記してあったが、適用例がなかったため削除した。(2)塗替塗装では、一般外面の塗装系を、塗替時の高架下街路交通への影響やLCCの低減のため、寿命の長い重防食系のR-C塗装(ポリウレタン樹脂塗料)としてきたが、今回、その中塗と上塗を、厚膜型の塗料を用いて一層で施工する、省工程塗装に変更した。   新設構造物のふっ素樹脂塗料を採用しなかった理由は、現在、塗替対象となる既設塗装系はフタル酸系塗料や塩化ゴム系塗料(過去の要領で言うA塗装系やB塗装系)が多い。表4:施工条件塗 料 名気 温(℃)湿 度(RH%)無機ジンクリッチプライマー0以下50以下長ばく形エッチングプライマー5以下85以上無機ジンクリッチペイント0以下50以下有機ジンクリッチペイント10以下85以上エポキシ樹脂塗料下塗※10以下85以上変性エポキシ樹脂塗料下塗※10以下85以上変性エポキシ樹脂塗料内面用※10以下85以上無溶剤形変性エポキシ樹脂塗料※10以下、30以上85以上厚膜形エポキシ樹脂塗料下塗10以下85以上長厚膜形エポキシ樹脂塗料下塗10以下85以上エポキシ樹脂MIO塗料※10以下85以上ポリウレタン樹脂塗料用中塗5以下85以上ポリウレタン樹脂塗料上塗0以下85以上厚膜形ポリウレタン樹脂塗料上塗0以下85以上ふっ素樹脂塗料用中塗5以下85以上低汚染形ふっ素樹脂塗料上塗0以下85以上注)※印を付した塗料を低温時に塗付する場合は、低温用の塗料を用いる。低温用の塗料に対する制限は、上表において、気温については5以下、20以上、湿度については85以上となる。表6:塗替時の素地調整素地調整調 整 程 度調 整 方 法1種さび、塗膜を除去し、清浄な鋼材面とする。ブラスト法2種さび、塗膜を除去し鋼材面を露出させる。ただし、くぼみ部分や狭あい部分には、さびや塗膜が残存する。ディスクサンダー、ワイヤーホイルなどの動力工具と手工具の併用3種さび、劣化塗膜を除去し鋼材を露出させる。ただし、劣化していない塗膜(活膜)は残す。ディスクサンダー、ワイヤーホイルなどの動力工具と手工具の併用4種粉化物および付着物を落とし、活膜を残す。ディスクサンダー、ワイヤーホイルなどの動力工具と手工具の併用注)ジンクリッチペイントやジンクリッチプライマーの活膜は、動力工具や手工具で除去するのが難しく、2種でも残存する。表7:塗膜の劣化程度と素地調整の種別塗 膜 の 劣 化 程 度素地調整の種別発錆がはなはだしく塗膜のわれ、ふくれ、はがれについてもほぼ全面に発生している状態1種、2種部分的に点さびおよび塗膜のわれ、ふくれ、はがれが発生しているが活膜も多くある状態3種さびの発生がほとんどなく塗膜が変色、白亜化した状態4種5.塗装の管理

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