ALESCO
サイト内検索
詳細に検索するサイトマップGlobal Site
KANSAI PAINT CO.,LTD.
製品情報お役立ち情報スペシャル
業務用家庭用カタログ請求戸建・集合住宅塗替研究開発情報Kanpe Friends
会社情報・IR情報採用情報調達情報環境への取り組み お問い合わせ
重防食用塗料
重防食用塗料
製品説明書
塗装仕様書
技術資料


技術資料


エポキシ樹脂塗料の使用上の注意
技術資料031

1.まえがき

エポキシ樹脂は、その優れた諸性能から、塗料をはじめ接着剤・積層構造材・土木建築材・電気絶縁材などに広く利用されています。塗料においては、付着性・耐食性・耐薬品性・塗膜物性などの優れた特性を生かして、船舶・建造物・建築などの用途に多く使用されています。
エポキシ樹脂塗料は、エポキシ樹脂・硬化剤・顔料・希釈剤・変性剤などの化学物質から構成されていますが、これらの物質のなかには、取り扱い時や使用時に安全と防護措置を怠ると、中毒や皮膚炎症などの健康障害を起こすおそれがあるものもあり、使用に際しては、常に十分な防護処理が必要です。特に、無溶剤型や低溶剤型は皮膚炎症を最も起こしやすいため、厳重な管理が
必要です。

2.エポキシ樹脂について

塗料として一般的に使用されているエポキシ樹脂は、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンをある割合で結合させています。エポキシ樹脂そのものの人体に対する作用は、主として皮膚および粘膜に対する刺激作業にあり、分子量が小さいもの(液状)ほど刺激が強く、炎症を生じやすい。また、繰り返し長時間接触するほど刺激作用は大きいといわれています。
このような皮膚刺激性を、米国ではプラスチック工業会(SPI)分類で等級化しており、分子量の大きい固形エポキシ樹脂はクラス1(実質的に刺激性無し)、液状のものでクラス2(弱い刺激性あり)で、取り扱いに際しては、後で述べる注意事項を守ることが必要です。
また、アレルギー体質の人や皮膚カブレを起こしやすい人は、はじめから塗装作業などに従事させないようにすべきです。
市販されているエポキシ樹脂について、急性経口毒性を調査するための動物実験例では、半数致死量(LD50)が5〜15g/kgで、実質上無害である分類に入り、経口毒性は比較的低いと考えられます。しかし、塗料の場合は有機溶剤を含んでおり、その取り扱いは注意が必要です。

3.エポキシ樹脂硬化剤について

エポキシ樹脂塗料の硬化剤として、一般にアミン化合物が多く使用されます。分子量の小さい液状のアミン化合物は直接皮膚に触れると皮膚炎の原因になるばかりでなく、揮発性の強いものでは、その蒸気を長時間繰り返し吸入すると健康障害を起こすことがあります。したがって、塗料に使用する場合、種々の方法で反省することにより分子量を大きくし、皮膚刺激性や揮発性を抑制しています。例として、変性していない脂肪族ポリアミンの皮膚刺激性は、前述のSP1値でクラス4〜5(強度の刺激性あり)ですが、変性するとクラス2(弱い刺激性あり)程度に低下します。また、硬化剤としてイソシアネートやポリチオールが使用されることもありますが、やはり同種の作業があり、同じ注意が必要です

4.コールタールについて

エポキシ樹脂とコールタールを配合して、両者の欠点を補い長所を生かした独特に性能をもつ塗料として、タールエポキシ樹脂塗料(弊社製品名エポシールシリーズ)があります。過酷な環境に対して高度の防食性を発揮するきわめて優れた塗料ですが、反面、そのコールタールが発がん性物質である欠点を持っています。したがって、特に長期継続して取り扱う場合は慎重に作業を進める必要があります。

5.塗装作業上の注意事項

5-1塗料やスプレーミストを皮膚や粘膜に触れさせない。
  1. 対象製品を取り扱うときは、作業衣・手袋フード付きの防止などによって、露出部がなくなるように身体を保護してください。えり首のタオルを巻き直すときは、塗料の付着面が直接肌に触れないようにするか、清潔な別のものと取り替えてください。
  2. 露出部には、保護クリームを塗ってください。(作業終了後は洗い落としてください。)
  3. 保護めがねは必ずかけてください。
  4. 塗装者でなくても、塗装作業場に入りスプレーミストに触れる可能性のある人は同様な装束をつけてください。
  5. 飛沫がかかったときは、目の場合は直ちに大量の水で洗い、迅速に専門医の手当を受けてください。皮膚(保護クリームを塗ってない)の場合は直ちにシンナーで拭き取ったのち、石けんと水でよく洗い落としてください。
  6. 狭隘部でのスプレー塗装時には風下において作業を行わないようにしてください。

5-2スプレーミストを吸い込まない。

  1. 屋内で塗装作業する場合は、必ず局所排気装置を用い、これが不可能な場合は全体換気装置を、さらに送気マスクまたは有機ガス用防毒マスクを併称してください。なお、マスクは国家検定合格証票のあるものを使用し、吸収缶はマスクメーカーの指示を守り、必ず適時に交換してください。
  2. 「有機溶剤中毒予後規則」や「特定化学物質等障害予防規則」では、屋内作業場の定期的な濃度測定および作業性の特殊検討診断の実施を定めています。これらの主旨に従い、健康管理には十分な配慮が必要です。
  3. 屋外など、換気のよい環境で、はけ塗りやローラー塗りする場合はスプレーミストが飛ぶこともなく、揮発物の臭いがほとんど気にならない場合で、小規模で短時間の塗装であればマスクを省略しても実際には支障は少ないと判断されるが、原則はどのような場合も「マスク着用」を遵守すべきです。

5-3硬化の不十分な塗膜を研磨したダストは、皮膚や粘膜に触れず、また吸い込まない。

対象商品の硬化が不十分な塗膜を研磨したとき、そのダストにより同様な障害を起こすことがあります。ダストが直接皮膚や粘膜に触れないよう、また、吸い込まないように、保護具とマスク(特級または1級)を着用してください。

6.設備上の注意事項

対象製品の多くは、第2種有機溶剤を使用しており、「有機溶剤中毒予防規則」や「消防法」などによって、作業上の環境をつぎのように整えることが義務づけされている。なお、この注意事項は本資料のテーマである塗料の使用上の注意にかぎらず、第2種有機溶剤を使用する塗料に共通する。

  1. 塗装作業中は作業場内の換気を十分に行い、大気中の有機溶剤濃度が許容濃度以下になうように、局所排気装置などの設備が必要である。
  2. スプレー塗装の場合、ブースの制御風速は「有機溶剤中毒予防規則」第16条に従い、一定値以上である必要がある。
  3. ブースの排気口から外部にスプレーミストがもれないように、水洗、もしくは瀑布などによるミストの除去装置が設置が必要。
  4. 強制乾燥を行う場合は、溶剤の蒸発濃度が爆発下限界(溶剤の種類にもよるが、容積比で約1.1〜7.1%)の1/4以下に管理する。(例:トルエンでは、約14g/m3以下)
  5. ジェットヒーターなどの直火加熱方式は、引火の危険性が非常に大きいので使用しない。
  6. その他、作業場内の照明器具、モーター、スイッチなどスパークする恐れにのある器具は防爆型を使用する。

使用されるどのような材料にも、多かれ少なかれ何らかの危険が潜在します。その危険を知り、適切な予防法をとることで、安全を確保しながら大きな成果が得られます。皆様のご理解とご協力を重ねてお願い申しあげます。



Kansai Paint Co.,Ltd. All rights reserved.
当社ウェブサイトのご利用にあたって