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重防食用塗料
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技術資料

技術資料


塗膜の付着性試験方法について
技術資料026

1.はじめに

実構造物の付着性を現場で診断する方法には、
  1. テープ付着試験
  2. トルク付着試験
  3. 引張り付着試験
  4. スクレープ試験
などがありますが、ここでは、使用頻度の高い(1)テープ付着試験と(3)引張り付着試験(プルオフ付着試験/エルコメーター社アドヒージョンテスト)について説明します。

2.試験方法

試験は次の手順によって行われます。

 
テープ付着試験
引張り付着試験
(プルオフ付着試験)






  1. カッターナイフ
    [JIS 5400 6.15(2.1)]
  2. セロハン粘着テープ
    [24mm幅 JIS Z1522
    ]
  3. 切り込み用ガイド
    (各5、2、1mm間隔)
  1. アドヒージョンテスター
    (英国エルコメーター社製)
  2. 接着剤
    (シアノアクリレート系
    または
    無溶剤エポキシ樹脂系)
  3. サンドペーパー
    (#240程度)
  4. カッターナイフ



  1. 切り込み用ガイドなどを用いて素地に達する切込みを入れる。
  2. 切り込みの入れ方については、クロスと碁盤目の2種類がある。この使い分けは塗膜厚や塗料の種類による。
    例えば、ASTM D 3359-1985では、塗膜厚で使い分けている。(注1)

    塗膜厚
    切り込み方法
    50μm以下
    1mm間隔碁盤目
    50〜125μm
    2mm間隔碁盤目
    125μm以上
    クロスカット

    また無機質ジンクリッチペイントや脆弱化した塗膜では碁盤目の切込みを入れると塗膜が凝集破壊して、試験ができない場合があり、この場合もクロスカットが主に使用される。
  3. 切り込み部にセロハンテープを丸みのある棒などでこすってテープに十分貼り付ける。
  4. テープの一端を45°程度の角度で強く引き剥がす。

    測定要領

  5. (2)から(4)の操作を繰り返し評価基準と照合する。
  1. 測定位置をサンドペーパーで軽く研磨して清浄にする。
  2. 接着剤を用いて端子に貼り付ける。
  3. 端子周辺の塗膜をカッターで切断する。
  4. テスターで端子を引き剥がし、その時の強度を読む。
測定器






  1. 評価基準と照合して判定する。主として現場で採用している評価としては下記のようなものが
    ある。
    <JSS IV 03鋼橋塗膜調査より>
    剥離
    状態
    剥離
    50%
    以上
    評価点
    (RN)
    3
    2
    1
    0
    碁盤目評価点

    剥離
    状態
    評価点
    1以上の
    剥離
    評価点
    (RN)
    3
    2
    1
    0
    その他の評価法としては、ASTM D 3359 Standarad Method of Measuring Adhesion By Tape Teatなどがある。
  2. 剥離している層と比率を記録する。
  1. 引張り力を記録する。
    (kg/cm
    2
  2. 剥離した層とその比率を記録する。


  1. 参考規格
    ASTM D3359-1985
    D3002
  2. この測定は気温5℃以下または、測定塗膜面の温度が5℃以下のときはテープの付着力が著しく低下するので避けたほうが良い。高温(35℃以上)の場合も同様である。
  1. 注意事項
  • 端子が接着剤の層からハガレその値が異常に低い場合は試験をやり直す。
  • シアノアクリレート系接着剤は塩化ゴム系の塗膜などで使えないので無溶剤エポキシ樹脂系接着剤を使用する。但し、接触時間が長くなるので注意が必要である。
  • 接着剤の種類、端子の取り付け塗膜のカット、テスターの操作速度が重要な測定要因となる。
注1)ASTMではXカットとクロスカットに分類されており、日本で慣用的に呼ぶクロスカットはXカットであり、碁盤目がクロスカットである。海外での表現には注意が必要。

3.参考資料

塗料規格に付着試験を採用している公共機関は次のとおりです。
  1. 海外
    ASTM (米国) D633 D3359 Cross-hatch adhesion
    DIN (ドイツ) 53155 塗膜の付着試験方法(Pelers法)
    SIS (スウェーデン) 184171 Pull-off Adhesion Test
    NF (フランス) T30-038 碁盤目試験
    ISO (国際規格) 4624 Pull-off Adhesion Test
    JIS (日本) JIS K5400 8.5.2碁盤目試験
  2. 国内の官公庁規格(試験方法は全てテープ付着試験)
    試験
    方法
    適用塗料
    規格名






    便

















































    碁盤目試験
    タールエポキシ樹脂塗料
    ---
    ---
    ---
    ---
    ---
    ---
    無溶剤形
    タールエポキシ樹脂塗料
    ---
    ---
    ---
    ---
    変性エポキシ樹脂塗料
    ---
    厚膜形
    エポキシ樹脂塗料
    ポリウレタン樹脂
    中塗塗料
    ---
    ---
    ---
    ---
    ポリウレタン樹脂
    上塗塗料
    ---
    ---
    ---
    ---
    塗膜層間
    付着性
    塩化ゴム系(中塗)
    ---
    ---
    ---
    ---
    塩化ゴム系(上塗)
    ---
    ---
    ---
    上塗りとの
    層間付着性
    フェノール樹脂系
    MIO塗料
    ---
    ---
    ---
    エポキシ樹脂系
    MIO塗料
    ---
    ---
    引用文献:日本鋼構造協会・指針JSS IV 03その他
    ※変性エポキシ樹脂塗料は規格によっては、ノンブリード形タールエポキシ樹脂塗料と表示していることがあります。


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