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達人インタビュー
北陸大学 教育能力開発センター 小林忠雄教授


都市の生活文化の特長は基礎感覚から生まれてくる。

北陸の中でも極めて独特の色彩感覚を受け継いできた金沢人。そういえば先生も金沢県人ですが、今後、どのような研究を進めていこうとされているのでしょうか。

「私はもともと都市民俗学という分野が専門なんです。民俗学で有名な柳田国男の世界というのは、どちらかというと農村が中心なんですが、そうではなく都市の、金沢の街に伝統的なものが何を作り出してきたのかを探っていきたいと思っています。京都はちょっと例外なんですが、金沢を始めとする全国の城下町には、明らかに農村と違う民俗文化が成立している。城下町自体は少なくとも300年以上かかっているわけですから。そこで培われた都市的な民俗文化をもう少し明らかにしたい、ということで国立歴史民俗博物館に移り、全国の都市を回って調査してきました。そして日本の都市を民衆レベルで、生活慣習を含めた特質をどのようにして引き出すかと考えたとき、これはどうも感性とか感覚とか、そちらの世界の話じゃないかと思ったんです。従来、風俗学とかで都市を論ずることは多かったのですが、風俗とか流行とかいうのも確かに都市の文化現象で、これも色とか音とか匂いとかいう感性の文化なんです。でも、それらはなかなか断片的で、部分的に捉えられることは多々あっても、それを総合的に捉える方法がまだ何も見つけられていない。
そこで、私にしてみれば手始めに色からやってみようとしてきたところです」。

先生はこの研究を進めるにあたり「都市の中の基層感覚」という言葉を初めて使われていて、都市というものを論ずるときには、基層文化ではなく基層感覚というところで捉えていった方が、捉えやすいのではと考えておられるそうです。
金沢は、その意味でも非常に色の特色のある街、全国的にも少し変わったものを持っている都市だと小林先生。ご自身の出発点でもある金沢へ戻られて、尽きない好奇心はまだまだこれからも広がっていきそうです。

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