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連載記事 風土を旅する 第三回 北陸 伝統に色づく街より

写真 知らず知らず引き寄せられる食の楽園、近江町市場

旅の楽しみのひとつに地元の味めぐりをあげる人は多いが、日本海でも有数の好漁場に恵まれた金沢の台所、近江町市場には、食の楽園にふさわしい新鮮でバラエティーに富んだ食材が並んでいる。例えば、夏場の主役ともいえる毛ガ二や大粒の岩ガキ、一見すると瓜のような加賀太きゅうり、鮮やかなオレンジ色の甘栗かぼちゃや紫色の金時草など、加賀野菜も彩りを添えている。また、夏になると登場する郷土料理、ドジョウの蒲焼も香ばしい香りを漂わせている。

でも何より巧みなのが、店主たちの慣れた呼び込みの声だ。冷やかし半分で行き過ぎようとする観光客に「話だけでいいから聞いてって」といって誘い水をかけてくる。立ち止まり耳を傾ける客がいれば、もうしめたものとばかりに並んだ商品のイキのよさ、味のよさを説明し始め、立て板に水の如しで次々と買い得感を煽る言葉が飛び出してくる。なかば強引なようにも思えるが、何しろ鮮度はよいは、値ごろ感もあるは、でついつい財布に手がかかりそうになる。

しかし、地元、金沢在住の人に聞くと、近江町市場での買い時は毎週木曜日の夕方らしい。その理由は、すぐ近くにある百貨店が定休日になるため、人の流れが変わるからだそうだ。実際、木曜日の夕方と金曜の夕方とでは店主の呼び込む声が明らかに違っていた。
木曜日はいろいろな割引のうえにさらにオマケまで付けて、買わせよう買わせようという気持ちがありありと見て取れた。しかし、金曜日は夕方の商売よりも気分はすでに翌日、土曜日の方へ気持ちが向いている様子で、早々に帰り仕度を始めている店もあった。

金沢というと、始めは加賀百万石の豪華で格式高いイメージがあったが、近江町市場にしろ、繁華街の片町辺りにしろ、金沢はとても庶民的で親しみやすい街だった。
もちろん、そこここにノスタルジックな城下町の風情は感じられるが、それすらどこか懐かしく感じられるのは、もうすっかり北陸、金沢が気に入ってしまったからかもしれない。
まだ周りきれていない場所や見尽くしていない伝統文化が、まだまだたくさん残っているが、続きはまた次の機会にとっておくことにしよう。そういえば地元の人が「北陸を訪れるならやはり雪の季節ですよ」といっていたのを思い出す。またいつか、今度は白く雪化粧をした美しい風景と出会うため、北陸、金沢を訪れてみたい。

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