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連載記事 風土を旅する 第一回 琉球と呼ばれる島より

写真 マングローブに抱かれて

今度は、石垣島から船で約45分ほどの西表島へ渡ってみた。西表島は島の約90%が亜熱帯の原生林に覆われた日本の秘境。今なお原始の姿を色濃く残している。日本一と言われる仲間川のマングローブを見に行くことにした。マングローブとは、樹木の名称ではなく、熱帯・亜熱帯地方の海岸線や河口域に繁茂する植物群の総称である。建築や炭の材料、家畜の飼料として利用され、また台風や大波からの緩衝地帯として島を守ってきた。そして、何より重要なのが魚介類や鳥類などの生息地としての役割だ。マングローブは島に生きるものすべてにとって、なくてはならない大切なエコシステムなのだ。

河口近くにあるカヌー乗り場より、カヌーで上流に向かった。満潮が近いらしく、潮の動きが海から川の上流へ向かっていく。それに追されてカヌーはグングンと進んだ。漕ぎ始めてしばらくすると、先ほどまでの潮の香りのする生暖かい空気が一変し、山の緑の心地よい涼風になった。

干潟を出て、さらに先へと進む。振り返ると舟つき場はもう見えない。かなり上流へ来たようだ。周りはとても静かだ。風が時折吹いてマングローブの木々を揺らす音と、カヌーを漕ぐモールの音しか聞こえない。広い川と密に生茂ったマングローブの他に何も無く、まるで無人島に流されてきたかのような気分だ。周りを見ると、普段見ることのできない自然だらけで「日本にもこんな所があるのか」という驚きと好奇心とで胸がいっぱいになった。ここには、那覇のようなきらびやかな色彩はない。その代わり、なんとも心をくすぐる自然の色あいが広がっている。来る者すべてを大きく包み込んでくれるマングローブの森。癒しとはこういうことなのかもしれないと思った。

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